はじめに
大分県大分市で食品製造業を営んで39年(2025年現在)。多くは求めない、大きくも求めない。ただ、できるだけ長く、より良い製品を作り続けてーー「少しは世の中に貢献したい」。そんな想いを胸に、39年間だし作りに向き合ってきました。
現在は一般の方はもちろん、学校給食、福祉施設、その他の飲食店で使用いただいており「少しは役に立てているのかな」と静かに手応えを感じています。
8年前、思いもよらぬ病(原発性、悪性脳腫瘍)を告げられ、2024年には開頭手術を経験しました。
それでも、今こうして生きている。
病と共にある日常の中で、食べること、作ること、家族との時間が、私を支えてくれました。
このブログでは、そんな私のささやかな日々の記録を綴っていきます。
趣味や医療のこと、そして何より「食」が持つ力、生きる武器になる。
この記録がどこかで誰かの励ましになれたら——それが、私の新たな願いです。




1958年生
私の1日はキッチンから始まる
朝、目覚めるとすぐにペットのピグ(トイプードル)と散歩に出かけます。ゆっくりと身体をスキャンするように散歩します。「今日が動き出す」大切な瞬間です。
散歩を終えるとキッチンへ向かいます。家内は既にキッチンで朝食を用意してくれています。家内と一緒に、
狭いキッチンでワサワサと朝食と今日の弁当の準備を始めるのが日課です。
朝食のメニューは毎日ほとんど同じ。ご飯、卵、漬物、味噌汁、納豆などの組み合わせです。ときには朝茶漬
けとたくあんの日もあります。でも、それで十分です(ゆで卵は毎日食べます)。
キッチンには朝食の味噌汁の香りがふんわりと漂っています。キッチンは、ただ食事を作る場所で
はなく、家族と会話を交わしたり、今日の予定を確認したり、1日をスタートさせるための大切な
場所です。
おわりに
病と共にある人生は、決して楽なものではありません。それでも、毎日を丁寧に生き、生き甲斐と
なる趣味、家族との絆や日常の幸せを感じることで、前を向くことができ、病も好転すると思います。
私の経験として病気のとき、手術などのときは「辛くても貪り食う」。とにかく食べることです。
「最後に、キッチンは帰る場所です」
